君とあたしと…彼。
自室につき…
聖夜が話してくれたこと
全てを頭に駆け巡らせる。


バイク事故のあの日…。



あたしが目を覚ます先に
聖夜はすでに意識を戻していた。


ヘルメットを被っていなかったけど、
打ち所が良く、
軽い怪我で済んだらしい。



意識が戻らないあたしに
聖夜はさよならを告げ…

全てを“死”で収めた。



それがあたしにとって
幸せになる一歩と当時は
考えていたと言う。



だけど月日が過ぎれば
過ぎる程…
あたしへの想いは強まり、
町で見掛けて忘れることなど
出来なかった聖夜。



そして最近現れた…――。


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