君とあたしと…彼。

震える身体

――放課後――


「ゆうには内緒な」

「わかってるよ」

「じゃ、気をつけて」

「うん」



下駄箱で偶然、
大地と会い…

念には念を…と
必死にそう言われた。



大地を見送り、
夕日が射す川沿いを
久しぶりに1人で歩く。



ゆっくり流れる川…
春はたんぽぽが
いっぱい咲く川沿い…。



…聖夜…
もう夏がくるよ。


春は過ぎたよ…。


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