君とあたしと…彼。
*7章節*

決意

-次の日-


学校へ行く前に
ちゃんと確かめるために
産婦人科へとやってきた。


周りには幸せそうに
微笑む若いお母さん達…。



きっとあんな人達から生まれる子は幸せだね。


「中野さ~ん」

「あ、はい」



個室へと移り、
ベッドに寝かされる。


「高校生なんだね?」

「…はい」



50代くらいの優しそうな先生。


「検査薬でわかったの?」

「昨日調べて…」

「じゃお腹見てみるね」

「お願いします」



先生の笑顔が
今は何よりも安心できた。



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