君とあたしと…彼。
「はァ…」


ベンチに腰掛け、
大空を見上げてため息。



「有紗さん?」

「…昴」



横に腰掛けた昴は
久しぶり会うわけで…
ほんの少し緊張しちゃう。



「元気だった?」


昴は笑顔で顔を覗き込む。



「うん、昴は?」

「見ての通りだよ」

「そっか」

「…ゆうが暴れてんの知ってる?」

「街で一度見掛けたから」


そう返事をすると
昴は弱々しく俯いた。



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