君とあたしと…彼。
「生むか決めてないの」

「な、んで?」

「だって17だよ?無理だよ」

「…俺は生んでほしい」



強い視線が向き、
その視線から逸らすことなど出来なかった。



「ありがと、昴」

「ゆうは喜ぶはずだから」

「だといいけど」

「早く言えるといいっすね!」



昴は笑顔を向け、
公園を出て行った。



そうだね…
早く伝えれるといいな。


この子のためにも…――。



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