君とあたしと…彼。
それをお父さんは
隣で頷き聞いていただけ。


それ以来2人のことは
すっごく嫌いだった。



だけど今は…
ちょっとだけ感謝。



2人が言った言葉は
消えないけれど…
この子のためにも次を目指すんだ。



あたしは遠くに顔だす朝陽を
目を細めめながら見つめる。



「未来はあるんだ」



幸せにするからね。
だから無事に生まれてきて。

…あたしの赤ちゃん。




あたしはずっとベンチに
腰掛けたまま、
ただひたすらゆうを待つ…――。



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