君とあたしと…彼。
そっと背中に手を回すと、
力強く抱き締められる。


「有紗…好きだ」


耳元で呟かれ、
あたしの鼓動は加速する一方。



あたしも好きだよ、ゆう。
…凄い好き。


何よりも、誰よりも
ずっとずっと大好き!



だけどこれだけを言うために
公園にいたわけじゃない。

もっと大事なことが…――。



「ゆう…もう一つ話しがあるの」

「…何だよ」



不安そうなゆうの顔。

これから告白することを
ゆうはどう受け取ってくれる?



…お互いに好きが通じて、
今すっごく幸せなのに…
ブチ壊しになっちゃうかな。


「有紗?」

「あのね…実はね?」

「あァ…?」



あたしは力を込め、
ゆうの視線と絡ませた。


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