君とあたしと…彼。
-数十分後-


ゆうはお風呂へ消え、
あたしはリビングにいた。


ゆうのお姉さんは出掛けている様子。


パカッと携帯を開き、
お母さんにメールを作成し…

ゆうのこと…
居場所…
学校…
病院…

全てを長々と送った。



返信には優しい文字が見えた。


『病院は一緒に行く』と。



明後日お母さんと病院に行く…。
もちろん生む前提で。


ゆっくりお腹を擦り、
口元を緩める。



「幸せになろうね」


この言葉がどうか
赤ちゃんに聞こえますように…――。



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