君とあたしと…彼。
「有紗さん!!」



後ろから駆け足が聞こえ、
あたしは急いで涙を拭う。


「どうしたんすか!?」

「…なんでもない」

「でも…っ」

「ゆうには内緒にしてて」



そう言ってあたしは立ち上がり、
笑顔でその場を去った。



今さっきの彼…竜太…
ゆうに言っちゃうかな。


竜太は一学年下の
ゆうの後輩になる。



同じ仲間で
話すと凄く明るい子。


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