君とあたしと…彼。
そんな姿を見ると
見てるこっちも辛いんだよ。



「何て?2人は」

「バイトするって」

「どういうことだ?」

「あたし達のこと思って…」

「そっか…くそぉ」


何故か悔しそうなゆう。



「迷惑掛けたくなかったのに」

「ゆう…」

「その仮は絶対ぇ返す」

「…そうだね」



ゆうは少しだけ安心したような顔を見せ、
あたしを抱き寄せた。



「ゆ、う?」

「最近構ってやれねぇでワリ」

「そんなことないよ」

「好きだ、有紗」


久しぶりにそう告げられ、
あたしの頬はほんのり染まる。




< 192 / 209 >

この作品をシェア

pagetop