君とあたしと…彼。
「…っん…」


ゆうの甘いキスは
何も考えられなくなる。

ゆうだけしか…考えられない。



それからあたし達は
キスを濃く交わした…――。



「キスしすぎた…」


あたしはゆうにそう言い、
ギュッと抱きついた。



その時…カランという音と同時に
オデコに何かが触れた。



「…これって」

「…おそろだったんだよ」


照れくさそうに
ゆうはネックレスを握る。



そう…ネックレスだった。
あの日…ゆうと別れた日に
あたしにくれたネックレス。

ゆうとお揃いだったんだね。



「あたしも付けてるよ」


実はずっと付けてた。


聖夜と付き合った期間も
外せずにいたんだ…ネックレス。



一度も外さなかった。

…外せなかったんだ。


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