君とあたしと…彼。
-次の日-


朝起きると隣にゆうの姿はなく、
朝食の用意だけされていた。



「…バカ」


キツイはずなのに
朝食くらい自分で作るのに。



ゆうが作った朝食を
涙を流しながら食べる。

こんなに優しい人…いないよ。



食器を洗っていると、
受信音が鳴り響いた。


「ゆうからだ」



ゆう設定の音楽。



受信ボックスを開くと、
短い文章が現れた。


『検診終わったら連絡して』


絵文字無しのメールだけど
凄く温かさを感じる。



何よりも検診日を
覚えていることが嬉しい。




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