君とあたしと…彼。
用意して病院へ向かい、
見慣れた先生から
お腹の中の状況を聞く。


「元気ですよ」

「良かった」

「この身体を維持してね」

「はい」



エコー写真をもらい、
再び緩む顔。


「この子は9月の予定ね」

「え?」

「9月頃に生まれるってこと」

「わァ…」

「身体を冷やさないようにね」

「はい!」



気がつけば…
季節は冬へと変わり、
12月になっていた。



初雪はまだだけど、
イヴに向けられ、
街はイルミネーションが目立つ。



「また来週来て下さいね」


若い看護婦から母子手帳をもらい、
あたしは病院を出る。



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