君とあたしと…彼。
「あ、もしもし?ゆう?」

『今終わった?』

「うん、元気だったよ」

『そっか』

「今休憩時間?」

『あァ…身体冷やすなよ』

「うん。このまま家に帰るね」

『気をつけてな』



そう言って切れた電話。

ゆうにはこのまま家に帰る…
と言ったけどスーパーへ寄った。



今日のゆうはバイトが一つだけ。


夕方には帰ってくるはず。
だから手料理して待ってたい。



「何作ろうかな」



ふと目に入り込んできた…
美味しそうなシチューが描かれた箱。


「シチューにしよ」



手に取り籠の中に入れ、
野菜売り場へ向かう。



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