君とあたしと…彼。
材料を入れ、
レジへ並んだ時…



「有紗…?」

「……聖夜」


後ろには聖夜が並んでいた。



その隣には可愛いらしい女の子。

…彼女かな?


「久しぶりだな」

「そうだね…彼女?」


気になりつい聞いてしまった。


すると聖夜は笑顔で…


「可愛いっしょ?」

とその子の肩を抱いた。



聖夜の笑顔は自然と
幸せが溢れているように見える。



「幸せそうだね、聖夜」

「あァ…有紗も」


聖夜は籠の中をチラッと見て笑う。



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