君とあたしと…彼。

家族

-数ヵ月後-


「ゆう…っ」

「頑張れな!」

「…うん」



陣痛が数分毎に襲う。


隣ではゆうが
ギュッと力強く手を繋いでくれてる。



「場所移動しますね」


看護婦が笑顔で近寄り、
声を掛けてくれた。



「旦那さんはどうしますか?」

「…ここで待ちます」

「わかりました」


この看護婦…色気使ってる!
こんな時に
嫉妬してる自分が情けない。


「ゆう…後でね」

「頑張ってこい」



この嫉妬話しを
後でゆうに言ったら、
凄くバカにされたっけ…――。



< 201 / 209 >

この作品をシェア

pagetop