君とあたしと…彼。
震えが収まると
昴を呼んだゆう…。


なにを言うかなんてわかってる。



「有紗、遅れ」

「了解」



昴は飴を舐めながら、
あたしに視線を向け、
「行くぞ~」と呟いた。



「昴!」


ゆうは昴に何かを言い、
あたしに視線を向けた。



「気をつけてな」


そう言ってキスをして、
みんなとその場を去った。



「昴…ゆう、何て?」

「内緒っすよ~」

「気になるじゃん」

「無理っす」



とだけ言って、
愛用のヘルメットを被せた。




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