君とあたしと…彼。
彼の腕の中から
もう一度暗い空に輝く
小さい星を見上げた。



その小さな光を邪魔する月を
あたしは決して見ない。


「帰んぞ」



開放されたあたし体は
行方を失ったよう…――。



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