君とあたしと…彼。
「じゃ…なんで?」

「ぇ…」

「なんで安西なわけ?」

「…っ」

「よりによって!!安西なんだよ」



怒りに満ちた翔留の瞳に
あたしは…どうしたい?


「俺は…許さねぇからっ」



パッと離された腕は
赤く腫れあがっていた。




…ごめん…翔留。
大事な親友を奪って…ごめん。



あたしはその場に泣き崩れた。


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