君とあたしと…彼。
こんなあたしを
聖夜はどう思うのかな。



空の上から…見てる?


「有紗さん!」

「…竜太」


座り込むあたしに
勢いよく駆け寄ってきた竜太に
あたしは力無く微笑む。




「中入りましょ」


と肩を抱いて、
中まで誘導してくれた。




「お?竜太おせぇよ…って」

「ドアの前にいました」

「有紗さん!ダメっすよ!!」



みんなが不安そうに
あたしの顔を伺う。



「ゆうは今いねぇから」

「…そっか」

「だから早いうちに……ゆ、う」



急に黙り込むみんな…。


ゆうが来たってこと。

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