君とあたしと…彼。
「なんだ?騒ぎごとか?」



みんなに囲まれているあたしに
ゆうはまだ気づいていない様子。


「誰かいんのか?」



輪を割ってきた…ゆう。



「なんでいんだ?」

「ごめん…」

「もしかして1人で?」

「…うん」



そう答えると、
ゆうは優しく腕を掴み、
奥へと連れていく。



良かった…。
握られた腕が反対で。



「何しに来た」

「…会いたかったから」

「不安なのはわかる」

「……。」

「でも危ねぇだろ」

「…うん」



ソファに座るあたしの前に
ゆうは屈みこう言った。


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