君とあたしと…彼。
その異変を見逃すわけない…ゆう。


すぐに手首を前に出され、
手首からあたしへと
視線を向けた。



「誰にやられた?」

「……翔留」

「翔留?」

「…聖夜の親友」



ゆうと翔留…
まだ会ったことなかったんだ。



「会ったのか?」

「…バッタリ」

「表行くぞ」



反対の腕を握り、
みんなの元へと戻った。



「昴!」

「出掛けてんぞ」

「大地は?」

「俺はここにいんぞ」



煙草を加えながら
ヒョイと手を上げた大地。

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