君とあたしと…彼。
わァ…ブランコだ♪
小学生以来?…かな。



生温い風を浴びていると
ふとよぎった記憶…。



「ち、がぅ…」



違うっ…!!
小学生以来なんかじゃない。


あの時に一度…乗ったんだ。



『有紗!ブランコだぞ』

『乗りたい!』

『一緒に乗るか!?』

『うん!』



あの日も今日と同じように
こんな夜空の下だった。



隣には大好きな聖夜がいて、
あたしは何も怖くなかった。


一生、聖夜の笑顔を見れる…
って信じてたもん。



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