君とあたしと…彼。
彼の背中が見えなくなり、
家に入った…が、
シンと静まり返っている家の中。


だから嫌いなんだ…。
こんな家…家族。



リビングに顔を出さず、
自室へと直行した。



電気はつけず、
ベッドに倒れこむように沈む。


「ゆう…」



目を瞑れば彼の姿が浮かび、
その次に浮かぶのは……――。


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