君とあたしと…彼。
久しぶりに感じる温もり。

この温もりを
あたしは求めてた。


愛しくてたまらないから。



「会いたかったよ、ゆう」

「寂しかった?」



と意地悪く微笑むゆうは
優しく手を差し伸べた。



「寂しかった!…うぅ…」



安心したんだ…きっと。
涙が零れるよ…嬉しいよ。



ゆうの手はやっぱり温かい。


「っ!…ゆう!?」


いきなり手を引っ張られ、
あたしはゆうの腕の中。



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