君とあたしと…彼。
その手で触れて…

その瞳に見つめられ…

その唇で名前を呼んで…



その身体で……
愛を知りたくて…。


どんどん惹かれていく…心。



「変わったことねぇか?」

「え?…特にないよ」

「なんかあったらすぐ言えな」

「うん」



滅多に笑うことのないゆう。

久しぶりに会ったんだから
笑ってくれてもいいのに。



「ゆう~」

「ん?」

「笑ってよ」

「……。」

「無愛想…」

「どの口が言ってんの?」



と顎を長い指で上げられ…
吸い込まれるように
ゆうの唇と重なった。


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