君とあたしと…彼。
「大地、このまま行って」

「…そんなに会いてぇんだ?」

「いいからっ」

「はいはい」



自転車は倉庫へと向かう。



数分して見えてきた倉庫。

裏口へと回ると…


「久しぶりっす!有紗さん」

「竜太!その顔…」

「マシなほう…っすよ?」



と竜太の視線を辿ると
煙草を吹かす昴がいた。


「昴っ!」

「有紗さん」



昴の左手には
グルグルと包帯が見え、
あたしは急いで駆け寄った。



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