君とあたしと…彼。
抱き締めようとした
ゆうの腕を振り払った。



その行動に、
ゆうはもちろん…
他のみんなまでもが驚く。



「あり、さ…?」

「バカ!ゆうのバカ!!」



この1ヶ月…
連絡も取れないで…
大地に聞いても曖昧な返事だった。


凄く心配した。

ゆうに何かあったんじゃないか、って。



「バカ」など、
ゆうに言えるのはあたしだけだろう。

他のみんなは冷やかな目で
あたしを見つめる。



「心配したんだよ?」

「悪かった」

「すぐ会える…って言ったじゃん!」

「……。」

「ゆうの…バカァ~…」


涙が頬を伝う。

ゆうの側にいれなくなる…
そんなこと思いたくない。

< 68 / 209 >

この作品をシェア

pagetop