君とあたしと…彼。
後1週間もしないうちに
夏休みに入ろうとしていた。



受験生でもあり、
みんなと遊ぶ約束は少なく、
受験勉強との戦いだった。



夏休み中間のある日、
あたしは近くのコンビニへと
向かっていた…。


小さな空き地の前で
喧嘩っぽい声が響き
その場から逃げ出せずにいた。




そっと覗くと…
あたしは目を疑い、
すぐに彼の元へ駆け寄った。



「聖夜くん!」



…聖夜だった。

倒れていたのは…
後ろの席の聖夜。



会話だってしたことない。

目だって合ったことない。


だけどそんな彼の姿を
あたしは放っておけなかった。




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