君とあたしと…彼。
「有紗!おはよ」

「…大地、おはよ」



門の先に見える大地の顔。


優しい笑みを見て、
心がほんのり温まった。



「雨降り出したから、急ぐぞ」

「うん」



大地の自転車の後ろに跨り、
少し遠慮気味に回す…手。



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