君とあたしと…彼。
覚えているのは…
聖夜に抱きかかえてもらっていたこと。



笑顔を向けて、
ヘルメット被せてくれたよね。


…聖夜のヘルメットだったのに。


「無免許でしょ!?」

「すぐそこだし」


って止めを利かなかったからだよ!!
…聖夜…――。



無免許でもバイクはダメ…。


全てのことが…
今日で終わりだとも知らずに…――。


仕方なく跨ったのが悪かったんだ。


…数分後……
あんな事故が起きるなんて
想像もしてなかった。



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