君とあたしと…彼。
最初は凄く目障りで
「死んでよ…」と
言ったことだってあった。


それでも来てた…ゆう。


頭を下げる姿を見るのが
いい加減悲しくなってた。



だから…

「もういいです」


って答えたら、
ゆうは優しく微笑んで、
あたしを抱き締めてくれた。



頭の中ではわかってた。


“聖夜の天敵”って。

だけどゆうの温もりを
あたしの心と身体は求めてた。


だからゆうの腕の中で
流してしまった…涙。



< 90 / 209 >

この作品をシェア

pagetop