妄想*パニック

―電車の中で―

『ふぁ~あ
もっと優しく起こせませんかね?』

『アホかっ!!!
これ以上の優しい起こし方はないわっ!お前の妄想に付き合ってたら学校に遅刻するわっ!!人がどれだけ苦労したか…毎回、毎回変な妄想をして起きて、こっちは大迷惑だっ!!次からすぐに起きんかったら…キ』

『キ…キスっ?///
え…と、隼人。朝いったこと
本気にしてるの…?
私、その~心の準備が…
あ、でも、嫌じゃないっていうか…むしろ大歓迎なんだけど…///』
彼女は恥じらいながら答えた。
『アホかーっ!!!
勝手に妄想を繰り広げんな!

…次からはどキタナい雑巾で
毎朝あなたお顔面吹いて差し上げますよ姫!』
怒りを抑えて
満面の笑みで答えた―

『姫だなんて、
陽子姫と呼んで下さい
隼人王子様ッ///』

『…まぢでするからな。』
彼はこれ以上何も
言えませんでした―

< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop