10日間の奇跡

9日目-幸せということ-

目を覚ますと朝だった。

夏の鋭い太陽の光が差し込んでいる。

「ん…あれ?結香?」

気付くと隣で寝ていた結香の姿がなかった。

がちゃっ!!っと言う音と共に扉が開かれた。

「あっ!!雷斗やっと起きたの〜?

朝ごはん食べに行こうよ☆」

時計を見ると8時半を指している。朝食の時間はたしか9時半だったから後1時間しかない。

「ああ!!ごめん!!

今準備するから!!」

俺はベッドから飛び下りると着替えを始めた。
< 145 / 216 >

この作品をシェア

pagetop