10日間の奇跡
その時だった。

母さんの体に付いていたよく分からない機械からものすごい音が鳴り出した。

たくさんの看護婦と担当医が病室に駆け込んだ。

直ぐに呼吸器が付けられた。

俺は怖かった。

「………う………ゆ……う。」

佐上優…俺の親父の名前だ。

俺は公衆電話まで走った。
そして親父の携帯に電話をした。

「……もしもし佐上だか…。」

「父さん!!!早く来て……!!!母さんがっ!!!」

父さんは黙りこんだ。

「どうしたの!?父さん早く来てよっ!!!」

次の瞬間信じられない言葉が発せられた。
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