君のもの。Ⅱ






「そ、そう言う宮坂さんだって…いつも僕と一緒にいるよね」



「…えっ…、…まぁ」



「好きな人がいるんなら、その人と一緒にいればいいのに」



「…そう、……だよね」







宮坂さん…。



宮坂さんが、僕とまったく同じ立場の人間だったなんて。







「私の好きな人はね…」







その時の宮坂さんの微笑みが、僕には少し切なげに見えたんだ。





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