君のもの。Ⅱ
本当は知ってた…。
自分が女の子に恋なんか出来ないことも、それを認めたくなくて恐がってる自分のことも。
宮坂さん、僕は君を否定しなきゃ…自分を認めたことになってしまうんだ。
僕は…それが嫌だ。
だから、自分を否定するんだ。
「女の子が女の子を好きになるなんて、おかしいよっ…!」
僕の手は震えていた。
宮坂さんはもう僕とは仲良くしてくれないし、きっと一緒にもいてくれないだろう。
僕は、それくらいに酷いことを言ってしまったんだから。