君のもの。Ⅱ




「そんなの…、…気持ち悪いよ…」



「……ひどい…」





宮坂さんは、きっと僕のことなんて嫌いになってしまう。





虚しく落ちていった宮坂さんの涙を見て、僕はそう確信した。







「…ひどい……ひどいよっ…」



「だってっ…、そんな叶うはずのない恋なんて…したって意味無いじゃん…」



「………っ…」



「宮坂さんが、そんな人だなんて思わなかった…」





僕はカバンを乱暴に掴んで教室を出ていった。







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