君のもの。Ⅱ
でも、悲劇は起こった。
突然すぎて、信じられなかったよ。
僕は無力で、泣くことしか出来なかった…。
啓太は交通事故で命を落としたんだ。
僕は思った。
…神様は意地悪だ。
どこまでも意地悪で不公平だ。
僕たちがあまりにも幸せだから、嫉妬したのかな…?
だからって、啓太の命を奪う必要なんて無いじゃないか…。
僕は信じなかったよ。
だって、君は僕の隣にいつもいたよね…?
僕のものだったのに…。
君は…、僕にとって、たった一人の愛する人だったのに。