君のもの。Ⅱ
僕は、しばらく前を見れずにいたんだ。
君のいない世界が恐くて。
あの日から君の笑顔を見ていない。
啓太…。
君は本当にいなくなってしまったの?
だとしたら僕はどうすればいい?
恐くてたまらないんだ…。
僕は初めて気付いたよ。
君がいなくなるだけで、僕にはこんなにも何も無いんだと。
僕は君なしでは生きていけないよ。
啓太…。
僕は臆病者だ。
今になって、啓太がこんなにも大切だったと気付いたんだ。
もう、君はいないのにね…。