君のもの。Ⅱ






君の頬が赤く染まっていたのを覚えてる。



僕は、熱があるのかと思って、本当に心配したんだよ。









君の声…。



細くて、か弱くて、ますます啓太と重なったんだ。







君のすべてが愛しくてたまらなかった。







小柄で華奢な身体、その笑顔…。



本当に啓太がそこにいるみたいで。







僕のタカに対する気持ちは、いっそう強くなっていったんだ。







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