君のもの。Ⅱ






とある日の登校時のことだった。



今日もタカに会いたくて、司の教室に行こうと決めていた。



それだけで僕の胸は踊っていたのに…、神様は僕にチャンスをくれたんだ。







遠くの方を歩いている、見覚えのある小さな背中。



僕はすぐに、それがタカだって分かったよ。





はじめは声をかけようかどうか、躊躇したんだ。



でも、こんなチャンスは二度と無いと思った。



僕は勇気を出して、君の名前を呼んだんだ。









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