君のもの。Ⅱ




振り返る君の顔。



ほんのり赤くて可愛かった。



君は僕を「先輩」と呼んだんね。



啓太と同じだったんだ。







タカ…。



君はどこまでも啓太と似ていた。







でもね、タカ…。

僕はやっぱり分からなかった。



僕はタカのことが好きだ。

でも、それは君に啓太の面影を重ねているからじゃないのかな?





啓太…。

僕は君を忘れられないよ。







違う…。

…忘れたくないんだ。









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