君のもの。Ⅱ
見上げた空は青く悲しかった。
涙でにじむ前に、下を向いた。
啓太、僕は胸を張って言える。
僕は今でも君のことが好きなんだ。
自分に嘘をつこうとしても無駄だった。
君への気持ちは隠しきれないほどに、まだ大きなままだったんだから。
啓太…、僕を最低だと思うでしょ?
僕を責めていいよ。
啓太、僕はまだ君を求めてる。
僕の心は、まだ信じていないんだ。
君がもう、この世にはいないってこと。
どうか、優柔不断な僕を許してください…。