君のもの。Ⅱ




と、その時…。



タカの後ろから歩いてきたサラリーマンがタカの肩に強くぶつかった。



「あっ…」



衝撃でタカが倒れそうになる。



「…危ない!」





僕はタカをかばって、倒れていくタカを抱き寄せた。







スローモーションだった。





ドサッ…―――。





タカの小さな身体は、僕の上にすっぽりと収まっていた。





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