君のもの。Ⅱ
―――…ミーンミーン。
ふと目を覚まし、ぼやけた視界にうっすらと映り込む時計に目をやった。
午後1時…か。
2時間も寝ちゃったってわけか。
タカの方に向き直る。
スースーと小さな寝息を立てながら寝ている。
ふっくらとした白い頬に、どうしても触れたくなるが、起こしてしまうのが嫌で、そのままじっと見つめた。
寝顔も…啓太そのものだ。
啓太もこうやって、僕のとなりで寝ていたのに…。
僕はしばらくタカの安らかな寝顔を見つめていた。