君のもの。Ⅱ






―――…せ、先輩。





え…。







僕は急な胸のざわめきを感じた。





今、啓太の声が…。









『…せ、先輩。僕…こういうの初めてで…』







…啓太?





僕の頭の中のビデオテープが、巻き戻しを始めた。



とてつもないスピードで戻っていく。







そうだ、啓太…。





啓太…、……思い出したよ。









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