君のもの。Ⅱ






テープは変わらずに巻き戻されていく。





そして、ある場所で停止した。







「…せ、先輩。僕…こういうの初めてで…」



僕たちはベッドの上にいた。







そう、今と変わらない…今は君のいない、ここに。





「大丈夫…優しくするから」



「本当…?…絶対だよ?」







顔や声がどんなに似ていたって分かるさ。





啓太…、どうしてこんなこと、思い出させるの…?







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