君のもの。Ⅱ








その日、僕とタカは一つになった。





啓太にしたように、タカにもキスをして…痛みさえ忘れるほどの愛しさに溺れた。





幸せで、仕方ないはずだった。





でも、啓太…、君をまだ完全に忘れきっていない僕には少し辛かった。





目の前にいるタカが、あまりにも君と重なって…。



終いには、それが君にしか見えなくなって…。





タカ…、ごめんね。









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