君のもの。Ⅱ
その日の学校生活は、なんだか空気が重くて、時間が遅く流れていくようだった。
僕の心に空いた、大きな穴。
埋めてくれるのは、琴夜だけ。
でも、僕はその琴夜さえも失わなくちゃいけない…。
琴夜…、…愛してるって、言ってくれた。
僕も愛してた…。
ううん、違う…、今でも愛してるんだ。
でも、琴夜…。
その言葉は、僕に向けて言ったもの…?
僕は、そうだと信じたいよ。
でないと、今にも何かが崩れてしまいそうなんだ…。